製品情報(PerfecTwin ERP Edition(EE))

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製品情報

PerfecTwin ERP Edition(EE)

SAP ECCからSAP S/4 HANAへのマイグレーションのテスト自動化に最適化したPerfecTwin

「SAPの2027年問題」まであと3年に迫る中、日本に2,000社あるといわれるSAPユーザー企業のバージョンアップ対応は、エンジニア人材不足とも相まって高い難易度を維持しており、すでに対応を行った企業の中には大規模なシステム障害を発生させた事例も散見されます。

PerfecTwinは、SAPバージョンアップの課題を解決します

PerfecTwin ERP Edition の特長

現新比較テスト自動化ソリューション「PerfecTwin ERP Edition」は、インフラのマイグレーションや新規システム開発における本番稼働前のテスト(受け入れテスト等)を自動実行するシステム PerfecTwinを、SAP ECCからSAP S/4 HANAへのマイグレーションに最適化した、ERP 専用エディションです。

新規システムの稼働前に、現行システムからキャプチャした「本番トランザクション」を利用して十分な質と量の自動テストを実施することで、SAP S/4 HANA本稼働時や本稼働後のシステム障害の発見、テストの効率化、開発工数全体の圧縮などに効果的です。

  • SAP ECCからSAP S/4 HANAへのマイグレーションで、最小工数での自動テストを実現
  • カスタマイズや電文変更にも、マッピング機能で対応
  • 「ブラウンフィールド移行」において、最大限の効果を発揮
  • 大量の「本番トランザクション」での自動テストで、公開後に発生する障害を未然に防止

PerfecTwin ERP Edition 事例

S A P S / 4 H A N A 導入での活用事例 (LG エネルギーソリューション様)

さまざまな実際のケースを十分にカバーできない

SAP コンサルタントが作成した代表的なテストケースは数百の限定的なものであり、さまざまな実際のケースを十分にカバーすることが困難でした。

社内外の関係部署との膨大な事前調整が必要

社内外の様々な関連システムとのI/F 連携機能が多く、テストには関係部署との膨大な事前調整が必要で、テストプロセスが煩雑となっていました。

時系列のトランザクション変更・調整の反映が困難

基本データ(W/O、P/O、S/O など)をSAP S/4 HANA環境にロードする必要がある場合、別途移行プログラムが必要となり、時系列のトランザクション変更•調整を反映することが困難でした。
また、限られたサンプルデータを使用したテストでは、後続処理を⼗分に検証することができませんでした。

事例効果
さまざまなケースを検証し、想定外のケースを検出

SAP ECC で発生した1 ヶ月間の実トランザクションを再生し、さまざまな正常ケースと例外ケースを検証。
想定外のケース(※)を検出することができました。これはサンプルケースでのテストで検証が難しい内容でした。

※データ取得回数が一定回数を超えた場合のエラー、I/F 受信時に特定の列が空値として受信された場合のエラー、マスタデータの一部が⽋落している場合の検出等。

実際の業務と同じ順序の基礎データのロードが可能

実際の業務と同じ順序で関連システムから大量の基礎データをロードすることができ、SAP S/4 HANAのI/F ロードの検証が可能になりました。また、この基礎データにより、関連テスト時に後続処理の検証が可能になりました。

PerfecTwin ERP Edition 適用イメージ

PerfecTwinは、統合テスト/ UAT / E2Eテストフェーズ向けのテストソリューションです。
テスター/ プランナーは、開発がほぼ終了した段階から、テスト実行の準備を始めます。

設計・開発
(ユニットテスト)
テスト
稼働準備
運用移行
総合テストの準備
総合テスト
最終テスト
運用移行
準備

現行システムのデータ収集

  • 既存のERPシステムからトランザクションデータを収集します
  • 統合テストの 1 ~ 2 か月前に、データ収集環境を設定します。(プロキシサーバー接続、または現在の運用サーバーにエージェントをインストールして実施)
  • PerfecTwin と互換性のある形式に構成します

新規システムの仕様を抽出

  • テストするビジネスプロセスに従い、新規システムの仕様(Tコード、リクエスト / レスポンスフィールド) を定義します
  • Web ブラウザ拡張機能「spec analyzer」をインストールし、Web GUIをスキャンして、新規システムの仕様を定義します

    ※画面スキャンは仕様定義用であり、テストケース作成用ではありません(繰り返し実行されません)

現行システムの仕様を抽出

  • 事前に収集された実際のデータから、新規システムのテスト対象とマッチングする値を検索して、Tコード、リクエスト / レスポンスフィールド、インターフェイスIDなどの仕様を定義します

テストルールの作成

  • 前のステップで作成した新規システムの仕様と、現行システムの仕様間のマッピング ルールを定義します

    ※現在(AS-IS)=(A) 、将来(TO-BE)=(a)

  • 類似性に基づく自動マッピングと、手動マッピングの機能を提供します(AIマッピング機能も提供予定)

テスト実行と結果分析

  • 実データからフィールドに一致する実際のトランザクション値を取得して、テストを実行します
  • マッピングルールに基づいてテスト結果(成功/ 失敗)を判定します
  • 失敗の場合は原因を表示して、繰り返しテストを実施します
  • テスト結果を分析し提供します